TOPページ > バイク保険の基礎知識 > 賠償責任保険と傷害保険
任意保険のなかで賠償責任保険は、万一の時の補償を厚くするためにあります。その内容を詳しくみてみましょう。
この保険はバイクを運転中に他人を死傷させてしまい、法律上の賠償責任を負ったとき、自賠責保険の補償金額をオーバーする部分について保険金が支払われます。
例えば、誤って歩行者をひいてしまい、後遺症が残るほどのケガを負わせた場合、その責任割合に応じて相手方のケガに関わる治療費、また後遺障害が発生したことによる休業中の収入補償、精神的損害などについても補償してくれるのです。
バイクを運転中に相手の車、家屋など、他人の財物を破壊させてしまい、法律上の賠償責任を負ったとき、保険金が支払われます。
例えば、自動車の脇をすり抜けようとしたときに、ハンドルでその側面を傷つけてしまった場合、ライダーの責任割合に応じて、相手方の自動車の修理費を補償してくれます。
自動車(バイク)事故は過去の事例・判例では賠償額が1億円を超えることもあり、対人および対物保険は「無制限」が安心でしょう。
この賠償責任保険で注意したいのは、あくまでも「他人」を補償するもので、ライダー本人の補償は含まないということ。これらは次に説明する「傷害保険」がカバーしてくれます。
傷害保険はライダー本人や搭乗者を補償するものとしてラインナップされています。
ライダーが事故により死亡したり、身体に後遺障害を生じたり、ケガをした場合に補償してくれます。2人乗りも補償されますが、例えば20歳以上で自動二輪車免許の保有期間が3年以上などの制限があるので、契約前に確認が必要ですと。補償金額は保険会社によって異なり、無制限まで入れる場合もあります。
自分に過失がある事故で自分もケガをした場合や、相手がきちんと保険に入っていなくて自分の治療費などを相手に支払ってもらえない場合などでも補償される保険です。
無保険車との事故で、契約したバイクに乗ったライダーや搭乗者、記名被保険者とその家族が死亡または後遺障害を被った場合に、加害者が負担すべき損害賠償のうち、自賠責保険から支払われるべき額を超過する損害について補償してくれます。
単独事故など自賠責保険で補償されない事故で、契約したバイクのライダーや搭乗者などが死傷した場合に支払われます。
このように、任意保険はいざというときを想定してさまざまな補償=安心を得られるよう開発されています。自分のバイク・ライフに合ったものを適切に選びたいものです。
なお、ここに紹介しているのは代表的な例で、損害保険会社ではそれぞれ補償内容や「付帯条件」等が異なる場合があります。また、気象条件や故意による事故などでは保険金が支払われない場合があるので、しっかりチェックしておきましょう。
文責;ウェブライター y-sugano
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