TOPページ > バイク保険の基礎知識 > 任意保険の重要性
バイクは身軽な乗り物である一方で、とても危険な乗り物です。
歩行者や自転車に対しては「加害者」となり、対クルマという面から見ると「被害者」になる、という特殊な存在とも言えます。
加害者となった場合は当然、被害者に対しての金銭的な補償はライダー自身で支払わなくてはなりません。万一被害者が死亡してしまったら、その賠償金は数千万円から数億円となります。これは自賠責の範囲を超え、とても個人では負担できません。
一方、バイクはクルマと異なり、生身で乗り、常に転倒の危険性をはらみ、ライダーの技量や天候などの影響を受けやすい乗り物です。バイクの事故発生率は自動車の1.5倍、重傷・死亡率は自動車事故に比較して圧倒的にバイクの方が多いとのデータもあるほど。バイクで事故を起こせば、それだけ入院・加療に大きな費用がかかってしまいます。
高速道のタンデムが解禁され、タンデムを楽しむライダーも増えており、その場合はまた責任が重くなる。同乗者を含め、自分の身は自分で守る、という意識が求められています。
クルマは任意保険にしっかり加入しているのにバイクは入っていない、というライダーは少なくありません。現在、日本全国に125cc以上のバイクが約325万台あるなかで、任意保険に加入しているバイクが120万台前後。加入率は35%ほどにとどまっています(クルマの任意保険の加入率は約70%)。
その理由はバイクが比較的気軽に購入できる、それゆえに危険意識が少ないなどが挙げられますが、最近は多くの損害保険会社がバイク向けの任意保険を積極的に販売していることもあり、その存在と重要性が知られつつあります。
任意保険は大きく賠償責任保険と傷害保険に別れ、それぞれ次の種類があります。
対人および対物の損害賠償で、一般にクルマの場合は賠償額を「無制限」にしているケースが多いようです。バイクについても、万一のことを想定して、万全な補償を組んでおきましょう。
・対人賠償保険
・対物賠償保険
これはライダー自身または搭乗者のケガなどに対する補償で、いくつかを自由に組み合わせることができます。
・人身傷害補償特約
・搭乗者傷害保険
・無保険車傷害特約
・自損事故傷害特約
・その他
バイク・ライディングは、爽快そのもの。しかし、それは常に危険と責任とウラハラの関係にあります。バイクの任意保険の保険料は1年間で数万円から10数万円。万一の時、数億円でも補償してくれる保険料を高いと思うか、安いと思うか。それを判断をするのはライダー自身なのです。
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