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ここ数年、大人がオートバイに乗り始めています。若い頃に乗っていたカムバック派はもちろんですが、経験を重ねた大人として初めてバイクに乗るケースも少なくありません。女性も増えています。
大型免許が教習所で取れるという背景もありますが、クルマとは違う欲求を満たしてくれる非日常の愉しみを取り戻そうとしているかのように感じられます。一方では250ccを超える大型スクーターが人気を博していて、こちらはその機動力とファッション性が幅広い層に受け入れられています。
若者人口が減少したり、趣味が多様化している分、絶対数としては減少傾向にありますが、バイクは趣味性の高い大人の乗り物へと確実に位置づけを変えています。
そのなかで、注目を集めているのがバイク保険です。
バイクに乗るときに保険は不可欠。これは常識ではあるものの、その内容をきちんと理解しているライダーは少ないのではないでしょうか。特に、バイク購入時や車検時に自動的に加入する「自賠責保険」の存在は知っていても、「任意保険」について意識していないケースがまだ多いようです。
ここで、バイクにまつわる保険として自賠責保険と任意保険について、その内容を整理しておきましょう。
自賠責保険は、自動車(バイクを含む)を運行する(道路を走る)際に加入が義務付けられているもので、この保険に加入していないと自動車を登録することができません。
その意味で、「強制保険」と呼ばれることもあります。
この保険は、バイクでの事故で歩行者や他の車の搭乗者を死傷させ、賠償責任を負ったときに保険金が支払われます。その額は、例えば死亡補償は1名につき3000万円まで、傷害による損害は1名につき120万円までなどとなっています。
注意したいのは、自賠責保険の補償が「他人の生命・身体への賠償」(人身事故)に限定されていることと、その補償が十分とは言えないこと。
また、未加入や期限が切れていると1年以下の懲役または50万円以下の罰金となり、違反点数は6点ですから、ただちに免許停止処分となってしまいます。
自賠責保険ではカバーできない部分を補償する保険です。対人賠償や対物賠償など、いくつかの種類があり、最近は多くの損害保険会社がさまざまな商品を積極的に販売しています。
また、事故の補償だけでなくレッカーサービスなど、多様なサービスを展開しています。
ライダーにとって、このふたつの保険はなくてはならないものです。クルマと同様、バイクは時には走る凶器となります。ライダーの多くはメカの知識は豊富かもしれませんが、保険についてもしっかりした知識を身につけておきたいものです。
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